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いただきまーす! season2 第13話

<前へ>十五時三十分。と畜場の外、病畜処理室からの排水が流れ出る排水口の脇。一平と食肉公社の施設課長が、土嚢袋にどかりと腰を下ろし、のんびりと空を見上げている。辺りにはスコップと土砂を積んだ一輪車。そして、土の詰まった土嚢袋が数個。一平の足...
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いただきまーす! season2 第12話

<前へ> <次へ>山本が検査所事務室の応接セットの前にあるテレビに近づく。テレビの隣には、古ぼけたディスプレイモニターがちょこんと置いてあった。山本がモニターの電源を入れた丁度その時、午前中の現場検査を終えて戻ってきた職員が、バタバタと事務...
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いただきまーす! season2 第11話

いただきまーす! season2 第11話
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いただきまーす! season2 第10話

<前へ> <次へ>畜産公社事務室の一角にある物置部屋。「えっと…、これでしょ、あとは…。」公社の施設課長がどさどさと資材を床に放り投げる。「じゃあ玄関まで持っていきますね。」「あ、お願いします。すいませんねえ、手伝ってもらっちゃって。」よっ...
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いただきまーす! season2 第9話

<前へ> <次へ>午前十一時二十分。と畜場一階の正面玄関脇にある、と畜場の維持管理と家畜の解体処理を担っている畜産公社の事務室。その奥にある社長室の応接セットに、畜産公社の社長と施設課長、そして山本と一平が座っていた。「ほう…。で、この先、...
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いただきまーす! season2 第7話

獣医師,公務員,小説,
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いただきまーす! season2 第8話

<前へ> <次へ>丹羽が内線電話をスピーカーモードに切り替える。「丹羽です。ざっと聞いたけど、ぶっちゃけナベちゃんはどう思ってんの?」内線電話の先、病畜処理室にいる渡辺に問いかける。「正直、やべえかな、って思いますね。」「ちゃんとやっとかな...
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いただきまーす! season2 第6話

<前へ> <次へ>週末の朝。アパートのドアの外から聞こえる小さな気配に気付き、ゆっくりと目を覚ます。気配の主は、今度は台所のサッシ戸にひょいと飛び上がり、サッシ戸の隙間をかりかりと引っ掻いている。磨りガラスごしに映るその姿は、黒々としていて...
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いただきまーす! season2 第5話

食肉衛生検査所や保健所に勤務する獣医さんの物語、いただきまーす!その season2、始動!
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いただきまーす!season2 第3話

東京出身の獣医師、田中一平は、見知らぬ土地、里崎県郷浜市で公衆衛生獣医師として三年目の春を迎えた。「いただきまーす!」season2、始動!