地方公務員獣医師 採用情報

「地方公務員獣医師 採用情報」
2024年度実施分(2025年4月採用分40自治体で採用計画公開または募集中!(2024/12/14現在)
独自調査で随時更新!量と鮮度が違います!
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2023年度実施分(2024年4月採用分
前年度の募集経過です。ご参考に。
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「いただきまーす! season2」  本HP限定で連載中!
〜第13話〜
と畜場の外、病畜処理室から出る排水口の前にいる一平に、PCR検査の結果が届く。

地方公務員への就職は、やってみたい分野にチャレンジし尽くした後で、十分間に合う。

地方公務員獣医師は年中どこかで募集してます。
住む場所にこだわりさえしなければ、いつでもなれます。

また、自治体を選ばず公務員獣医師へ転職するなら11月と12月が狙い目だったりします。
学校出たての今、ひとつでも気になってる分野があるなら、まずはそこへトライすべきです!

小動物や大動物臨床だけでなく、動物園、水族館、研究者などなど。
まだ具体的な進路が決まらない方には、いろんな獣医さんの本をご紹介しますね。

せっかく獣医さんになるんですよ。
狭き門なんでどうせ無理だとか、どうやったらなれるか分からない、とかモジモジしてないで、まずはチャレンジしてみることです。

チャレンジした経験は必ずその後の公務員生活に生きてきます。
十分な時間をかけて自分に納得してからで、全く構いません。
そして公務員になってから、あなたがこれから取り組む仕事と職場に誠実に向き合ってくれさえすれば、それでよいのです。

仕事は「運」と「縁」があって、初めて続けていけるものです。
「目一杯頑張ったけどダメでした。すみませんがメシを食うために公務員やらしてください。」と言って入って来た人を貶すような人と出くわしたとしても、そんな了見の狭い奴なんか、こっちから蹴飛ばしてやりましょう。

分野を選べないつらさは、後からやって来る。

公務員職場で避けられない、転勤。
勤務したての時は周囲も優しい言葉をかけてくれるものですが、あなたが組織のひとつのコマに組み入れられたことを確認するや否や、思いがけない職場へと転勤させられます。

自分のやりたい仕事に就けるとは限らないし、たとえ就けたとしても、ずっとやり続けていける保証は全くありません。
どの分野で自分の専門性を積み上げさせてもらえるのか全く分からないし、その後、今度は全く違う分野に放り込まれる。
医者にたとえれば、昨日まで内科医だったのに、いきなり整形外科に回されてオペやれ、と言われるようなものです。

俺は獣医なんだって言ってるのに、法令の基礎知識ゼロだろうがやれ条例作って持ってこいだの、予算編成のノウハウや財政当局の思考回路、役所内部の力関係も知らないまま、予算書作って役所の事務方とやりあって金をぶん捕ってってこい、なんてことも言われます。

獣医師は専門職。たとえ県庁勤務であろうとも、公務員獣医さんの仕事場は全て、それぞれの分野で専門性が求められます。

専門性は現場で知識と経験を積み上げなければ、絶対身に付きません。
けれど公務員職場では経験を積み上げる時間を用意してはくれません。

「何でもやるぞ」という覚悟。
あるいは「何をやらされてもまあいいや」という諦めの境地。
そんな局面に、いつかぶち当たります。

そういう局面と向き合いながら、多くの公務員獣医さんが大汗や冷や汗をかきつつ日々を過ごしているのです。

特に気を付けないといけないのは、他県出身の独身者です。
私の経験では、配偶者や子供といった家庭事情も考えなくていいので、一番使い回しのいいコマとしてあちこち回されがちでした。

どの分野でも器用にこなす人も、確かにいます。

あなたはいかがですか?
ご自身の資質や性格を、改めて見つめ直してみて下さい。
いろんな仕事をソツなくこなすなんてちょっと無理かな、という人には、保健所を設置する市をお勧めします。
転勤範囲が保健所と食肉衛生検査所、動物愛護センターといった衛生分野にほぼ限定されますし、転勤範囲も市内に限られますからね。
分野が限定されているという点では、最近家畜衛生業務で募集している市もありますので、こちらも検討してみて下さい。

ひと口に地方自治体の公務員獣医師と言ったって、家畜保健衛生所や食肉衛生検査所がどっさりあったり、はたまた、動物園や離島の保健所があったりと、やらなければいけない仕事の質と量は、自治体により本当に大きく異なります。
そのあたりを、あらかじめしっかり調べておいてくださいね。


公衆衛生獣医師さんの仕事って、残念ながら世間の方々からはあまりよく知られていません。でも、獣医師としてとってもいい仕事もしてるんですよ。獣医の学生さんなら是非知っておいて欲しいものです。

私が体験した家保、食検、保健所はこんなところでした。
また、食肉衛生検査所での私の体験談も参考にしてくださいね。

<参考記事>
「獣医さんなら知っておきたい、保健所の食品衛生監視員はこんな仕事」
「県庁での獣医さんの仕事。」
「食中毒に遭遇した食品衛生監視員の思考」
「食品衛生監視員が一度は遭遇する悪夢、diffuse outbreak」
「食品衛生監視員の難敵、自然毒」
「保健所の食品営業許可の仕事って、ぶっちゃけどうよ?」
「保健所での犬猫の保護と返還・譲渡の話 」

暮らしに必要なお金と住むところはご安心を。

全国どこに行っても職員用アパートがあります。
また、民間のアパートを借りる場合は家賃の一定額を補助してくれる制度があります。

何よりもありがたいのは、赴任旅費ですね。

入庁してからの後払いにはなりますが、今の居住地から赴任先までの引越代を一定額払ってくれます。
特に共に引っ越す家族がいる人には、その家族分まで出してくれます。
扶養しなければいけない奥さんや子供のいる方には扶養手当も毎月の給料に上乗せされます。
こうした職員の福利厚生の制度は自治体により大きく違いますので、家族がいる方は、受験を検討している自治体にぜひ聞いてみて下さい。私もこれがあったおかげで妻子と共に大過なく過ごすことができました。

さらに先々、お金を貯めて家も買えたらいいなあ、なんて考えている方へ。
公務員は抜群の信用力。
銀行もすぐお金を貸してくれますね。(笑)

地方だと土地の値段もびっくりするぐらい安いですよ!
ぶっちゃけどんぐらい給料もらえるの、という方へ。
こちらのサイトで詳しく紹介してくれています。とても参考になりますね。

<参考記事>
「勤務公所決定は3月第3週末以降。引っ越しは短期決戦!」

充実した休暇制度。けれど勘違いしないで!

もうひとつの職員の福利厚生制度と言えば、休暇制度ですね。
年間決められた日数の有給休暇を取ることができる上に、冠婚葬祭や子供の病気の看護などに使える休暇制度もあります。
その他、夏休みだけでなくリフレッシュをするための休暇制度ができている自治体もあります。

けれど、「休暇は当然の権利。いつでも好きなようにとれるんだ。それに公務員職場なんだから誰かがカバーしてくれるようになってるんでしょ?」なんてことは、くれぐれも思わないでください。

民間に比べ、休みますと声を出しやすい環境になってくれているのは確かです。
でも、その日あなたが休む分の仕事を、間違いなく誰かが負担してくれているのです。

カバーしてくれる同じ職場の人たちへの感謝の気持ちや、仕事に穴を開けた後始末は自分がやる、他の人が休むときは当然自分がカバーする、という姿勢を示し続けるのは、公務員だろうが民間だろうが、社会人としての最低限のマナーです。
<参考記事>
「楽をしようと公務員を選択した皆さんへ」

都市部以外は自家用車が必要

意外と忘れがちなのが、車です。

特に都市部の大学出身の方は、電車やバスが少ない地方の生活に戸惑うことが多いようです。
実際、食肉衛生検査所や家畜保健衛生所、畜産試験場は自家用車がないと行けないところがほとんど。
通勤の足としての車は必須です。

また地方での生活には、買い物や用足しのためにもまず間違いなく車が必要です。
都市部以外の自治体を検討している方で、今現在車を維持していない人は、車を持って維持することを予定しておいてください。

<参考記事>
「断言します。日本には素敵な街がたくさんある!」

コミュニケーション能力は必須です!

家畜保健衛生所、保健所、動物愛護センター、県庁主幹課は、正に一般の人を相手にする仕事です。
どんな人が来ても冷静かつ丁寧に対応し、仕事を進めていかなくてはなりません。
ちょっと気に障ることを言われただけで簡単に切れたり、暴言癖のある人では、とても危なくてカウンター業務や電話応対すら任せることができません。

検査業務を生業とする衛生研究所や食肉衛生検査所は他の職場に比べ、確かに仕事で接触する関係者の範囲は限られます。
なのでコミュニケーションが苦手でも何年かは勤まる可能性がありますね。

けど、これらにずーっと勤務できると保証してくれる上司なんて、私は知りません。
また、結果的にコミュニケーション能力を求められる業務を同じ職場の同僚や後輩、上司に押し付けてしまうので、どんどん居づらい雰囲気になってしまうことは覚悟しておいてください。

「いただきまーす!」(無償配布)
本作品は2020/4/19から2022/3/6までの間に「小説家になろう」にて連載され、通算4,883人、13,530PVと大変多くの方々からご愛顧いただきました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
この度、「小説家になろう」を卒業させていただき、読みやすい縦書きに再編集し、電子書籍としました。
食肉衛生検査所や保健所って、ぶっちゃけどんな感じなんだろ…。
そんなあなたに、少しでも何かを感じてもらえたら。
そして今、現在公衆衛生獣医師として勤務している方の、何かのきっかけ作りになれたらいいな。
そんな思いを込めて、お届けします。(全6巻)
いただきまーす! 第1巻
いただきまーす! 第2巻
いただきまーす! 第3巻
いただきまーす! 第4巻
いただきまーす! 第5巻
いただきまーす! 第6巻

「自分で仕事して、今度は自分の舌で確かめる。先生方もなかなか乙な商売だねえ。」
(第1巻第3話)

「居場所を見つければ、迷いは消える。そういう人間は、強いものだよ。」
(第2巻第18話)

「県職なんか辞めちまえよ。」
そう言い放つと吉田は、あー、しゃべったらちょっとスッキリした、ちょっくらコーヒー取ってくるわ、と立ち上がり、ドリンクバーへ向かった。
(第2巻第28話)

「県職続けるとか辞めるとか、臨床やるとか他の道見つけるとか、そういうのはそのうちぽこっと答えがでちゃったりするもんさ。」
「俺みたいに、な?」
(第3巻第47話)

「俺はよ、」
「?」
「獣医さんにはあんまりいい印象ねえんだ。」
「え?」 思わず運転席の安部を見る。 「ちょっと許可事務覚えたぐらいで課の仕事全部わかったような顔して、保健所なんて獣医の仕事じゃねえ、なあんて抜かす奴を何人も見てきた。」
「じゃあ俺ら薬剤師はなんだっつうの、俺らがこの仕事、薬剤師の仕事だって思ってやってるとでも言いてえのか、ってな。」
「調剤やりたい奴は最初からそっちの道に行くし、行政に来ることなんかねえんだ。ここにいる薬剤師はみんな、こういう仕事やることになるんだろうなって、覚悟を決めてから入ってきてる。」
「役所に勤めてんだから、どこに配属されようが自分の専門分野と関係なかろうが、担当する法令をマスターして事案にあたる。そんなの当たり前のことだ。」
「大体よ、そもそもどんな仕事だろうが、仕事して人様から金もらうんだから、仕事に文句は言わねえし、仕事の手は抜かねえ。そういうのって、薬剤師とか獣医師とか以前に、人として当たり前のことだ。俺はそう思ってる。」
「だからよ、自分でやらせてくれって言って入ってきたくせに、仕事にブータラ抜かす奴見ると腹が立ってしょうがねえのよ。」
(第4巻第63話)

「俺、石野さん、山田さん、津田君。俺らは交代しながら郷浜の検査所と保健所を行き来する。みんながいてくれれば、たとえ俺が郷浜食検に転勤になったって、他の誰かが郷浜の小学生にずっと伝え続けてくれる。俺はここ郷浜で、そんな息の長い仕事をずうっとやり続けたい。そしてその先に見えてくる景色を見てみたい。そう思って、獣医職の人事システムの地域コミュニケーション担当に手を挙げたんだ。」
(第5巻第69話)

長沢がふう、と小さく息を吐き、一平に微笑む。
「そんときそんとき一生懸命考えて、選んだ道の先で後悔したり喜んだり。」
「俺の年になってもその繰り返しなんだ、実際。」
「みんなおんなじさ。」
そう言うと長沢が手元のコピー用紙を立ててトントンと揃え、一平に渡した。
(第6巻第84話)

「衛生獣医、木崎勇介(食肉衛生検査所編)」(無償配布)
本作品は2019/5/8から2019/8/3までの間に「小説家になろう」にて連載され、通算3,147人、6,388PVと大変多くの方々からご愛顧いただきました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
この度、「小説家になろう」を卒業させていただき、読みやすい縦書きに再編集し、電子書籍としました。
平成の時代に全国の自治体で起こっていた団塊世代の大量退職。
その時、食肉衛生検査所で何が起きていたか。
平成の時代の食肉衛生検査所のリアルな姿を、食肉衛生検査所の獣医師として長く勤めていた私がお届けします。
「衛生獣医、木崎勇介(食肉衛生検査所編)」

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