知識も経験もない技術職の末路

体験談

「要領よく立ち回って切り抜けよう、は至難の技」の続きです。)

技術職の職場では、まず技術があるのが大前提。そして技術を身に付けた上で、経験を積む。

民間会社だって公務員だって、同じです。

そして法の執行者である公務員なんだから、法律も頭に叩き込む。

当たり前のことです。

それらをひたすら他人任せにしてのらりくらりと逃げ回る。

技術を持たず、経験なんかあるはずもない公務員獣医師の、一丁上がりです。

そんな逃げ足だけ速い公務員獣医さんだって、異動もあるし、昇格もします。
当然、部下を率いることになる。

部下はすぐに気付きます。
「こいつ、からっぽだぜ。」

新しい仕事に直面する度に逃げ回ってきたので、新しい仕事に直面したときにどう打開していくか、その手順が全く思い付かない。
部下に蔑まれ、上司からは仕事を回せとせっつかれる日々の始まりです。

しかも、自分を蔑む部下の中には、かつての自分のように仕事から逃げ回る奴が、必ずいる。
そいつの尻拭いをしながら、訳の分からん仕事をなんとか理解しようともがき、なんとか回そうと、右往左往する。

悲惨極まりないものですが、私に言わせれば、ぜーんぶ自分がやったことのツケが、今ごろになって回ってきただけのことです。

こっから遅れを取り戻そうったって、そうはいきません。手足を実際に動かして精密な手技や手順を体に叩き込むことができるのは若い時だけですし、部下を従える年代になった彼になんか、組織はそんな時間を与えてはくれません。

なんでこうなっちゃったのかと自問する。

そんな日々を送りながら、彼は定年を迎えるのです。

(「福利厚生を盾に思いのままに生きようとした人の成れの果て」に続きます。)

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