ああ、その辺ふらふら歩いてる犬捕まえたり犬猫の里親探したり、なんて話でしょ?と言っていただけるのは、ごく最近のお若い方々。
ちょいと前ならオリむき出しの車で駆けつけて、住民の方々から「保健所の野犬狩り来たぞお!」なあんて指差された時代もあったそうです。
野犬狩り、なんて言葉がまかり通っていた昔の時代のテーマは「狂犬病の撲滅」。
狂犬病撲滅がほぼ達成された今の時代はと言えば、テーマは「動物の適正飼養」という言い方になるのでしょう。
犬や猫だけではありません。
大型動物やサル、ヘビなどなど、危険な動物もうっかり逃げ出さないように管理してもらい、動物福祉の観点からも、正しく飼ってもらう。
こうした意味合いで、保健所の動物担当は仕事をしています。
まさに獣医さんの本来業務、ですよね。
保健所の動物担当を担ってもらえる獣医さんが一人でも出てきてくれて、その人がスペシャリストとして誇りを持って仕事をし続けてくれたらいいなあ、と、いつも願っているところです。
そんな保健所動物担当の仕事のひとつ、犬猫の保護と返還・譲渡。
これに関してはもう既に、私の「いただきまーす!」第5巻66~71話、第6巻91~94話、郷浜保健所高山のエピソードに、思いのたけを詰め込んじゃっております。
なので、ここで四の五のお話する必要は、もうありません。
無料でお読みいただけます。
ご一読いただけたら幸いです。
<参考記事>
・「獣医さんなら知っておきたい、保健所の食品衛生監視員はこんな仕事」
・「県庁での獣医さんの仕事。」
・「食中毒に遭遇した食品衛生監視員の思考」
・「食品衛生監視員が一度は遭遇する悪夢、diffuse outbreak」
・「食品衛生監視員の難敵、自然毒」
・「保健所の食品営業許可の仕事って、ぶっちゃけどうよ?」