地方公務員獣医師になりたい人のための、失敗しない自治体選びの3つのポイント

仕事内容

地方公務員獣医師になろうと思う。

地元のほかに、受けてよさそうな自治体の募集要項を何件か集めてみた。
さて、どう比べっこしたらいいのかな…。

というあなたに教えたい、自治体選びの3つのポイントです。

公所の種類を確認する

獣医さんが勤務する主な公所は、家畜保健衛生所、保健所、食肉衛生検査所、動物愛護センターといったところです。あとは少ないですが、動物園もありますね。

言うまでもないことですが、受けようとする自治体に、自分が行きたい公所があることを、まず確認しましょう。
家畜保健衛生所がない自治体に採用されたって、家畜保健衛生所に勤務できるはずがありませんからね。

公所の数を確認する

次に同じ部門の公所の数を調べましょう。
家畜保健衛生所は何ヵ所あんのかな、保健所は数ヵ所か、てな感じです。

あれ?受けようとする自治体の公所数が他の自治体より多いぞ…。
なんてことに気付いた場合。

それはその自治体が担当するエリアが広いことを意味しています。
こういう自治体では、転勤決まれば即、引っ越し、というリスクがあることを頭に入れておく必要があります。

転勤即引っ越し、は、特に気にならない、という方は問題ありません。
けれどどこか1つの公所でじっくりキャリアを高めていきたい、好きな街にずっと住んでいたい、という方は、政令指定都市や中核市、そうでなければ公所数の少ない都道府県の中から選ぶ、というのが良策ですね。

公所の業務量を確認する

家畜保健所や保健所はどこの公所でも業務量が多く、慢性人手不足の状態です。そういう意味では、どこの公所に行こうが忙しい、と思っていただいていいです。

けれど食肉衛生検査所では、抱えていると畜場や食鳥処理場の数や規模によって業務量に大きな違いが出てきます。

あそこの食検はのんびりムードだったのに、こっちに転勤したら夕方までびっちり現場検査だし、年末年始やゴールデンウィークなんかの食肉需要が高まる時期には休日返上で開場しちゃう。試験室内検査もバシバシ入ってくるしもう大変!なんてこともしばしばです。

目安として、牛を150頭/日、豚を800頭/日程度処理していると畜場は、1日丸々解体ラインが動きっぱなし、と考えていただいていいですね。
また、食肉衛生検査所が食鳥検査を行っている食鳥処理場はどこも大規模なので、1日中解体ラインが動いてると思っててください。

言っておきますが、忙しいこと自体が悪いこと、ではありません。

この際、大きい施設のあるとこでキャリアアップにチャレンジしてみようか。
いやいや、食肉検査はあまり考えてないから、ほどほどの施設しかない自治体がいいや。

いずれにせよ、あなたの公務員獣医師生活に影響してくるのです。

多くの牛豚や鶏を年中フル稼働で処理しているようなと畜場や食鳥処理場を抱えている食肉衛生検査所がいくつあるのかは、事前に確認しておきましょう。

3つのポイントは分かったよ。
ところでそんなこと受験案内には書いてないし…。
自分で調べるったって、どうやって調べんのさ?

はい、大丈夫です。
各自治体の主な獣医関係公所の数と、食肉衛生検査所が所管すると畜場・食鳥処理場の数と規模を、あなたに代わって私が調べています。

こちらからどうぞ。

「各自治体の主な獣医関係公所数及びと畜場・食鳥処理場の規模」
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